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武道有段者、孫娘に暴力を振るおうとした「若者」に蹴りで反撃、「正当防衛」になる?
「義父が私の娘に不埒なことをした酔っ払った若者と喧嘩になって逮捕された」。そんな書き込みがネット掲示板に投稿され、「正当防衛にならないのか」という点をめぐって議論となった。
投稿者によると、お祭りの会場で酔っ払った若者が、投稿者の娘に性的な発言をしたうえ、暴力を振るおうとしたため、一緒にいた義父が蹴りで反撃。武道有段者である義父の蹴りを受けた相手は骨折した。その結果、義父は、傷害の疑いで警察に逮捕されてしまったのだという。
義父は「相手が暴力を振るおうとしたので制止したが聞かず、孫に危害が及ぶと考え仕方なく牽制で蹴りを出した」として、「正当防衛だ」を主張しているそうだ。
一方、投稿者の書き込みに対しては、「逃げればよかった」「やっぱり手を出したら駄目なんだよ。しかも有段者となると尚更」と、武道有段者の義父が蹴りで対抗したことに疑問の声が上がっていた。義父の行為は「正当防衛」にあたらないのだろうか。刑事事件を取り扱う近藤公人弁護士に聞いた。
退職前に有休とろうとしたら「顧客とのLINE提出しないとダメ」…応じる義務は? 「枕営業疑われたのか」と不安に
会社から退職前に顧客とのLINEでのやり取りを全部見せないと年次有給休暇(有休)を取り消すといわれた──。このような相談が弁護士ドットコムに寄せられました。
相談者の女性は、退職までの期間で有給休暇を消化しようと会社に申請し、いったんは受理されました。ところがその後、会社から顧客とのLINEのやりとりを「会社で管理する」と言われ、提出しない場合は有休を取り消すように言われたそうです。
会社側が過去の退職者に対して同様の対応を求めたというケースを見聞きしたことがないため、女性は「枕営業の有無を確認したいのでは」と考えています。
とんだ的外れの疑惑を持たれた上に、顧客とのLINEでのやり取りもほとんどが日常会話であるため、会社側に見せることに抵抗があるようです。応じないと有休を取り消されてもしょうがないのでしょうか。波多野進弁護士に聞きました。
上司と不倫、「離婚する」は結局ウソ!? 「家庭に戻ることは許さない」慰謝料請求したい
「妻とは離婚する」。不倫相手のそんな言葉を信じて、ひたすら待ち続けている人も多いかもしれません。弁護士ドットコムには、「離婚する」と言ってしない彼に慰謝料請求したいという相談が寄せられています。
相談者の女性は、3カ月前から会社の上司と不倫をしています。上司は「7月までに決着をつける。弁護士にどうしたらいいか相談しに行く」と話しましたが、実際には行きませんでした。「ふとした時に出る話題を聞いていると離婚するようには、思えなくなってきています」と不信感を募らせています。
「何もなかったかのように家庭に戻ることは許せません」。女性は上司の妻にバレることも承知で、騙されていたとして慰謝料請求を考えていますが、請求はできるのでしょうか。光安理絵弁護士に聞きました。
関空の保安検査で「みたらし団子」没収された男性「その場で食べたらドン引きされた」、機内持ち込みダメだった?
空港の手荷物検査で「みたらし団子」を没収されたので、その場で食べたらドン引きされた――。
関西国際空港から国際線に乗ろうとした男性のX投稿が注目を集めています。「みたらし団子」が大好きという男性は、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールでオペラ歌手として活躍する市川敏雅さんです。なぜ、みたらし団子は保安検査場で没収されてしまったのでしょうか。
少年Aの審判記録廃棄、永久に奪われた遺族の「知る権利」 公的情報から阻害され続けた果てに
その記録は、神戸市内に確かに存在していた。12年前までは。
神戸連続児童殺傷事件を起こした少年Aに関する審判記録が廃棄され、遺族の土師守さん(67)は「記録を見られる日が来るかもしれないという淡い期待をも破られた」と明かした。
1997年当時、被害者が少年にまつわる情報を得るには、メディアしかなかった。事件の当事者である被害者や遺族に、知る権利を–。土師さんらが署名活動などを通して訴え、記録の閲覧や審判の傍聴を可能にする法改正につながった経緯がある。
遺族にとっての「記録」の意味と、その「復元」について、2005年に土師さんと共に「淳 それから」を著し、犯罪被害者の取材を続けている立場から考察した。(ジャーナリスト・本田信一郎)
伊藤詩織さん、ホテル側「重要証言」知らされず・・・捜査機関の「ブラックボックス」問題
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者のジャーナリスト・山口敬之さんから性暴力被害にあったという訴えに対し、12月18日の東京地裁判決は、山口さんが合意のないまま性行為に及んだと認定した。
山口さん側が控訴したが、伊藤さんは控訴審で新たに、ホテルの部屋に入る二人の姿を最後に見たドアマンの証言を提出する予定だという。
一体どうしてこんな重要な証拠が、今になって出てきたのだろうか。これには、捜査機関の「ブラックボックス」問題が関係している。
<すき家労働問題・下>バイトの7割「45分以上の休憩ない」データにみる過酷な実態
深夜の「ワンオペ」(店舗での1人勤務)など、過酷な勤務実態が指摘されている「すき家」の労働問題。<すき家労働問題・上>では、ある男性クルー(アルバイト)の告白を紹介したが、過酷な実態はデータでどう裏付けられるだろうか。すき家を運営するゼンショーホールディンスは7月末、第三者委員会がまとめた労働実態の調査報告書を公表した。その中から、アルバイトを対象に実施したアンケートの調査結果を紹介する。
「免許を取ったことない」約50年無免許だった78歳男性が逮捕 どんな罪に問われるのか?
群馬県警に無免許運転の疑いで逮捕された男性(78)が、20代から無免許で運転していた可能性があると報じられた。
上毛新聞(12月7日)によると、男性は12月6日、群馬県内を軽自動車で走行。交通取り締まりをしていた警察官が踏切で停止しない車両を発見し、免許証を確認した相手が男性だった。「今まで一度も免許を取っていない」と話しているという。
約50年間も無免許で運転していたとは驚きだが、無免許の期間が長いほど刑罰も重くなるのだろうか。前島申長弁護士に聞いた。
実名審理を希望した遺族「岩瀬加奈を法廷で呼べてよかった」女子高生殺害に無期懲役
東京都江戸川区のアパートで2015年、高校3年の岩瀬加奈さん(当時17歳)が、アルバイト先の元同僚の男性に殺害された事件の裁判員裁判の判決が5月23日、東京地裁であった。島田一裁判長は、強盗殺人と強盗強姦未遂の罪に問われた青木正裕被告人に対し、求刑通り無期懲役を言い渡した。判決後、加奈さんの遺族が記者会見し、判決の感想や、実名審理の意義を語った。
導入10年超、東京・港区版「スクールロイヤー」 校長からは「心強い」と好評
千葉県野田市で小学4年生の女の子が亡くなり、両親が逮捕された事件。父親が学校と教育委員会に過度な要求をしていたことが分かり、弁護士が法的なアドバイスをする「スクールロイヤー」の必要性が指摘されている。
東京都港区では、独自に2007年から「学校法律相談制度」という取り組みを始めている。弁護士が「法律アドバイザー」という立場で、校長から電話などで相談を受けるものだ。